借地権について-借地権はいくらになるか?

不動産業務で難しいのが借地権です。

1.借地権の誤解

借地権についてですが、なじみのない方には良く誤解されていることがあります。

そのひとつに、借地権には権利がないと思われていることです。

借地権は不動産の中でも色々と難しいといわれています。
特に、旧法の借地権は難しいです。

2.借地権の価格とは

借地権は名前の通り権利があります。

では、借地権、その権利価格はどのくらいなのでしょうか。

計算方法としては、路線価図を使用します。

路線価図の欄に借地権割合70%、借地権割合60%と道路ごとにかかれています。

借地権割合を簡単に考えると

土地の権利=借地権+底地権と考えられます。

借地権とは土地を使用している方、

「借りた土地の上に建物を所有している方の権利

底地権は土地を所有している方の権利になります。いわゆる地主さんです。

たとえば借地権割合が70%の地域に1000万円の土地があると、次のような権利割合になります。

 (土地価格1000万円)=(借地権700万円(借地権割合70%))+(底地権300万円(底地権割合70%))

になります。図で示すと次のようになります。

借地権、底地権の割合を示す図の例
借地権、底地権の割合を示す図の例

3.借地権の実務

東京都荒川区のエリアですと、借地権割合が70%、底地権割合が30%になります。

借地権割合の方が割合が大きくなります。

土地を借りている方の方が権利割合が大きいのです。

また、基本的に建物を所有していないと借地権は発生しません。または、消滅します。注意が必要です。

実務としては交渉がありますので、価格の変動はあります。しかし、ベースの上での交渉となります。

また、外国の方にはなかなか理解しにくく、借地権を嫌がる方は多いです。しかし、外国の投資家の方は理解している方が多いです。